チェーンソーでは届かない領域へ。スラバーキットに組み替えて幅150cmの一枚板を製材しよう

turbosawmill_japan

「一枚板も取りたい」に応える、スラバーキットという選択肢

「製材するなら、一枚板もとりたい」

製材を経験されたことがある方なら、そう思う瞬間は意外と多いはずです。

建築材や角材を挽いていると、丸太の表情がそのまま出る一枚板に惹かれますし、テーブルやカウンター、看板材など「使い道が決まった板」を自分の手で用意できたら、木を活かす楽しさが一段上がります。

ただ現場では、いつも一枚板向きの丸太が出るわけではありません。
たまに、思いがけず太い丸太が出る。
曲がりや節があっても「これは一枚板にしたい」と感じる。
そんな“たまに出る太い材”を、外注や運搬に頼らず、その場で一枚板に製材できたら——。

ターボソーミルのスラバーキットは、まさにそんなあなたのための選択肢です。

ターボソーミルM6-13Mにスラバーキットを装着
ターボソーミルM6-13Mにスラバーキットを装着

このスラバーキットは、製材機に標準装備のブレードと組み替えて設置でき、最大150cmまでの製材幅に対応します。

さらに動力は製材機のガソリンエンジンをそのまま使うため、チェーンソーよりパワフルで、堅い木にも対応します。

一方で、ソーチェーンで切断するためメンテナンスは必要で、大量生産向きではありません。

だからこそ「少量を、必要なときに」一枚板を生産したい人に最適なオプション装備です。

1. 製材機の特性を活かした設計

スラバーキットは、ターボソーミルのオプション装備のひとつです。

新たにスラバー専用機を増やすというより、ターボソーミル製材機を“目的に合わせてアタッチメントを使い分ける”イメージに近いです。

組み替え作業は、普段使っている標準装備のブレード部分を外し、スラバーキットのソーチェーンとウィンチを取り付けるシンプルなもの。

ブレード部分を外したところ。
ブレード部分を外したところ。ここにソーチェーンと専用フレームを取り付けます。
スラバーキットを装着したところ。
スラバーキットを装着したところ。
エンジン部分はそのままで、ブレード部分を入れ替えます。

操作自体もシンプルで、ソーチェーンと繋がるロープをウィンチで巻き上げながら、少しずつスラブ製材していきます。
ウィンチの巻き上げに力は必要としないので、誰でも製材できます。

ウィンチで操作しスラブを製材します。
ウィンチで操作しスラブを製材します。

使用イメージとしては、角材や板材を挽く日と、一枚板を狙う日で、装備を付け替えて使い分ける方法が作業しやすいかと思います。


交換するのは主にブレード部分なので、機体を移動させる必要もなく、同じ現場で異なる作業を可能にします。
現場の土場や作業場で「今日はこれを一枚で取りたい」と判断した時に、同じ機体を核にして作業を進められるのが強みです。

2. 動力はそのまま。チェーンソーでは出せない“余裕”がある

スラバーキットの切削はソーチェーンで行います。
動力源はターボソーミルの13馬力ガソリンエンジン(M8-13Mの場合)をそのまま利用するため、チェーンソーよりパワフルで、どんな木材でも挽きたい時に対応できる余裕があります。

また、「この樹種は重いから一枚板は難しいかも…」という場面でも、ターボソーミル製材機の「架台がない」という特徴を活かし、重い丸太を地面に置いたまま製材を進めることができます。
ターボソーミルのスラバーキットがあれば、とっさの状況でも一枚板の選択肢を残すことができます。

さらに、一般的にチェーンソーの小型高回転エンジンに比べ、製材機のガソリンエンジンは連続運転を前提とした設計なので、耐久性の面でも安心感があります。
もちろん使い方や整備次第ではありますが、一枚板を挽くための心臓部としては頼もしいポイントです。

サクラの一枚板を製材中。
サクラの一枚板を製材中。
堅いと言われているサクラにも対応しています。

3. 最大150cmまでの一枚板を狙える

スラバーキットの魅力は「幅」です。
最大150cmまでの製材幅に対応するため、丸太の太さと取り方次第で、迫力のある一枚板を狙えます。

対応幅が広いと、使い道が一気に広がります。
ダイニングテーブルやカウンター天板はもちろん、施設のサイン材、ベンチ材、店舗什器、ワークテーブル、屋外のデッキ向けの板など、板そのものが主役になる用途につながっていきます。
木目や節、耳付きのラインまで含めて素材の物語を残せるのが、一枚板の面白さです。

60cm程度の広葉樹にも楽々製材できました。
60cm程度の広葉樹も楽々製材できました。

4. 仕組みは「ソーチェーン切断」=刃の手入れは必須

注意点ももちろんあります。
スラバーキットはソーチェーンで切断するため、刃のメンテナンスは必須です。
チェーンソーと同様、目立てやチェーンの状態管理が作業品質と効率に直結します。

「たまにしか使わないからこそ、使う前後に点検する」くらいの気持ちだとハードルはそんなに高くなくなるかもしれません。
切れ味が落ちたまま無理して製材を続けると、切断面の仕上がりにも駆動部の負荷にも影響が出やすくなります。
裏を返せば、基本の手入れを押さえておけば、現場で一枚板を狙って取る道具として十分に応えてくれます。

72インチのソーチェーン
72インチのソーチェーン

5. 大量製材ではなく“必要な分だけ”のツール

スラバーキットは大量製材には向いていません。
毎日ひたすら一枚板を量産する用途なら、専用機や体制の検討をオススメします。

一方で、少量をたまに製材したい方にはとても向いています。
たとえば

  • 製材は角材中心だが、良い丸太が出たときだけ一枚板にしたい
  • 山から出た太い材を運ばず、その場で板にして価値を残したい
  • 自分の手で“この木で作る”を完結させたい

こうしたニーズに対して、標準装備を付け替えるだけで対応幅150cmの領域に踏み込めるのは、大きな武器になります。

板材を製材予定でも、切ってみると一枚板にしたくなる材が出ることもあります。
そんな時はスラバーキットの出番です!
板材を製材予定でも、切ってみると一枚板にしたくなる材が出ることもあります。
そんな時はスラバーキットの出番です!

まとめ

ターボソーミルのスラバーキットは、標準装備のブレードと組み替えて設置できるオプション装備です。
動力は製材機のガソリンエンジンをそのまま使用できるため、チェーンソーよりパワフルで堅い木にも対応しやすいメリットがあります。
そして最大150cmまでの製材幅が、一枚板という“主役の木材”を現場で生み出す可能性を広げてくれます。

その一方で、ソーチェーンを使用する以上、刃のメンテナンスは必須です。
また大量製材向きではなく、「少量を、必要なときに」挽くスタイルに適しています。

たまに出る太い丸太を、ただの扱いにくい材で終わらせない。
木の表情をそのまま暮らしに持ち込むために、スラバーキットはチェーンソーでは届かない領域への一歩を、力強くサポートしてくれます。

スラバーキットで製材した一枚板
スラバーキットで製材した一枚板。
乾燥後、テーブル天板やキッチン腰板に加工しました。
製品加工の様子はこちら
サクラが一枚板になるまで|丸太の製材・加工から納品までの事例
サクラが一枚板になるまで|丸太の製材・加工から納品までの事例
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